4月10日に丹波篠山市胃内視鏡検診研修会がありました。
丹波篠山市では令和4年から胃内視鏡検診を医師会が協同ではじめました。
50歳、55歳、60歳、65歳、70歳を節目年齢として、胃内視鏡検診をすすめています。
検診運営委員会の委員長を西井がつとめさせていただいています。
胃がん対策型検診をおこなっているところは、内視鏡技術向上のため研修会を定期的に開催することになっています。
その研修会の座長をつとめさせていただきました。
講師は丹波医療センター院長で内視鏡センター長の西崎朗先生におねがいしました。
西崎先生は兵庫県でも指折りの内視鏡のスペシャリストです。
丹波篠山市医師会の先生方にコツや考え方を伝授いただきました。
日本の医療技術、医療レベルは世界的に見てかなり高水準です。
なかでも消化器内視鏡は、もっとも得意な分野でナンバーワンです。
医学誌で有名なものとして、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)などがあります。
しかし消化器内視鏡においては、日本の『胃と腸』がナンバーワンだとおもっています。
そんな日本なんですが、なんと胃がんの年齢調整死亡率で韓国に負けてしまったとのことです。

内視鏡技術、手術技術で日本におとる韓国がなぜ日本よりよい成績なのか。
韓国では対策型検診に力を入れて早期発見、早期介入に成功しているとのことでした。
手術のレベルが高くても、進行がんの状態で見つかってしまっては治療成績はよくならないとのことです。
今後は、内視鏡を含めた検診のプロモーションも大切だと痛感しました。
同時に、受診者のみなさんから信用されるように、研究会や学会での研鑽が必要だと思いました。