最悪の事態にそなえる…ということ

われわれ医療従事者は、患者さんがよくなるための仕事をしています。

最善の治療とかんがえられるものを、まず提案します。

しかしそれが100%うまくいくとはかぎりません。

うまくいかなかったときのことを考える必要があります。

『プランA』でやってうまくいかなかったときは『プランB』に変更するようにします。

『プランB』がダメになったときは『プランC』、『プランD』…とシナリオを想定してから、やっと最善策である『プランA』を実行するべきです。

これは、ささやま医療センター外科医時代に上司である部長から手術室で教わってきました。

医師は医療現場でリーダー的な立場をとらないといけないので、このように行動しないと周りのスタッフが混乱してしまいます。

兵庫県知事選挙がありました。

辞職された斎藤氏が知事に再就任されました。

いろいろな情報がいりまじって、なにが事実かわからないなかで、『明日投票してください』みたいな状況で、かなり判断に迷いました。

そんななかで兵庫県内の市長が斎藤氏の対立候補の稲村氏を支持すると表明されました。

びっくりしたのが机をバン!と叩いて訴えていた市長がいたことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/51b207c9ac235a55305013c17eef26df08cfc512

パワハラが理由で斎藤知事が辞職されたのにこの行動は?とおもった県民は多かったと思います。

おそらく市長さんは迷っている県民や市民を想って行動されたのでしょう。

結果は先に述べたように斎藤氏が再選するということになりました。

さて、この市長さんの『プランA』はうまくいかなかったのでしょうか?

あるいは『いや。稲村氏は落選はしたがオレたちがあのように応援しなかったら、さらに大敗していた。だから成功だった』と思われるのでしょうか。

もし『プランA』はうまくいかなかった…と判断されたのなら、『プランB』、『プランC』の準備はあるのでしょうか?

このシナリオを作るっていうのは大変なので考えずに行動してしまうっていうのはよくあります。

もしなにも考えがなかった…というなら。

いまからでも遅くない。なにが最善かを考えて、よりよくしてもらいたいなぁとおもいます。

個人的な感想ですが、もうこれいじょう辞表を出すのはやめてほしいなぁとおもいます。

もう選挙はおなかいっぱいなんですけど。

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