いろいろな周辺症状②

認知症で、そのほかのこまった周辺症状をかいていきます。

  • 徘徊

いま自分がどこにいるのか、理解できないのが認知症です。

夜中に目が覚めたら、『じぶんは知らないところにいる』…っておもってしまいます。

ほんとは自分の家の寝床にいるのに。

みなさんも、目がさめたら知らないところにいた…っていう状態を想像してみてください。

すごく不安になりますよね。

『家に帰らなくちゃ。でもどうやって帰ったらいいかわからない』

それで夜にひとりで徘徊してしまったりします。

認知症老人が夜に外に出てしまうと、気づいた家族や警察があわてて捜索にでます。

  • 便失禁、便いじり

実際に、目にするとびっくりするでしょうが、認知症のひとは自分のウンチをいじったりします。

ふつうのひとは、トイレに行って、ウンチをして、おしりを紙で拭いて、水で流します。

これがうまくできないのです。

トイレの場所がわからない…便をもらしてしまう。

おしりをうまくふくことができない…自分の便をへんに触ってしまう。

自分のウンチをこねくりまわして、家族がびっくりする。

これって生まれたての赤ちゃんもやったりします。

お母さんだったら、自分の赤ちゃんを『しょうがないなぁ』ってきれいにしてあげるでしょう(育児ストレスもあるかもしれませんが)。

でも年老いた姑だったら?

しかもわかいころ、イジメられたりしたら?

このように、認知症の周辺症状は、本人だけでなく家族さんを苦しめます。

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