西井クリニック

一般書です。
書店ではいわゆる家庭医学コーナーなるものがあって、いろいろ売られています。
なかにはアヤシイものもあるのですが、この本はかなりよかったです。
著者は早稲田大学のオリンピックドクターである金岡恒治先生。
腰痛で病院を受診するひとはおおいですが、85%のひとは原因がわからないとのことです。
ほとんどの腰痛患者は症状が改善されず治療に満足されていません。
著者は、アスリートの腰痛予防の研究、パフォーマンス向上を研究されています。
腰痛患者さんは共通して、腰まわりの筋肉がうまくつかえていないとのことです。
本書では『腰痛の誘発テスト』で4つのタイプに分類しています。
そのうえで、それぞれのタイプ別のエクササイズを紹介されています。
腰が痛かったときに、腰部にコルセットや腰痛ベルトをまいて、症状が緩和された経験をもつひともいるとおもいます。
本来、このコルセットの役割をする筋肉(コルセット筋)をきたえようとするものです。
われわれ医療従事者が言うところの『セルフケア』をうながしておられます。
ぼくも日常診療で腰痛の患者さんに、注射や鍼をしていますが、同じくらいかそれ以上に『セルフケア』は重要と思います。
日常生活の中でも、腰痛をおこさないようにするアドバイスももりこまれています。
医療従事者のかたにも、患者指導の方法として参考になることがおおいとおもいます。
腰痛でない人も、将来の腰痛予防にこの本で紹介されているエクササイズをちょっとやってみてはどうでしょうか?